オンライン研修を行うには、ホワイトボードでは多くの制限がある。その葛藤を一手に払拭してくれたのが、エルモボードでした。
エルモボード導入のきっかけは何でしたか?
2002年に創業した当社は、当時はまだ誤った認識をされることの多かった認知症介護に着目し、「ご利用者自身が選択した場所で生活を続けられる」ことを目標とし、「ご利用者様の生活に私たちが合わせる」という独自の方針を打ち出しました。それがゆくゆくは当社の強みになると思ったんですね。最近はその想いが浸透してきたのか、徐々に「認知症で困ったらオフィス藤田に相談に行く」という嬉しいお言葉も数多く頂戴するようになりました。
しかし、介護に関わる方に私たちの想いを直接伝えるには限界があります。もっと多くの従事者に、介護の喜びや働き甲斐を感じてもらいたい。そこで研修事業を立ち上げたところ、法定研修等の講師も担い、徐々に介護保険事業所や老施協、看護学校からも依頼されるようになりました。最近はオンラインで研修を行うことも増えてきましたが、ホワイトボードでは記述量や振り返りにどうしても限界が生じます。そんな時に「これだ!」と思ったのが、エルモボードだったんです。
まるで一冊のノートのように、ページをめくる感覚で活用できる。アクティブラーニングにも適した、多用途ツール。
エルモボードの活用方法は?
やはりオンライン研修での利用が多いですね。パワーポイントを組み込み、アクティブラーニングを介して知識と出来事を結び付け、研修後には受講した皆さんに現場で役立ててもらうことが主な目的です。
導入前まではホワイトボードを用いていましたが、アクティブラーニング形式で進めていくと「この出来事をこう解釈すると、それが派生してこうなっていく」と樹形モデルとして拡がっていくんです。ところがその流れでホワイトボードを裏返したり、消して上書きしていくと、少し前のフェーズに戻れなくなるんですね。でもエルモボードだと、ページをめくる感覚でどの段階にも瞬時に戻せるし、ノートのように色文字で書いたり消したりも出来る。話し合い、情報を共有し、相互理解していく研修プロセスでは、振り返って「なるほど、こういうことだったんだ」という確認はとても大切なので、本当に導入して良かったと思っています。
あと当社では直営の「グループホーム燦々(さんさん)」にもエルモボードをもう1台設置しています。ここでは職員の研修はもちろん、タッチパネル機能を活用した労務管理ツールとしても大活躍していますよ。
業界のITリテラシーをいかに向上させていくのか。その一翼を担うデバイスとして、利用価値を高めていきたいですね。
今後、エルモボードをどう活用されたいですか?
介護業界は、まだまだITリテラシーが低い業界です。しかしコロナ禍を経験し、リモート会議やオンライン研修は今やスタンダードになりつつあります。それをチャンスと捉え、エルモボードのようなデジタル機器やパソコンに投資して業界を変革していくことが今後重要になってくるでしょう。
エルモボードには様々な機器やソフトが組み込めるので、いま色々なトライアルを行っているころです。オンライン研修では参加者に同じ画面を見てもらいながら進行しますから、その場で必要となったものは書画カメラを用いて取り込み、瞬時にデータ化して反映させられるのは効果的ですね。またOneNoteのディクテーション機能を使い、発表の音声を画面上で文字に変換する試みも行っています。
当社は今夏から看護小規模多機能という新しい事業をスタートさせる予定です。自由度が高まる部分をデジタル機器を介してどう展開していくのか、その中心的なデバイスとして、エルモボードには大きな期待を寄せています。
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ご協力企業様 プロフィール
- 社名
- オフィス藤田有限会社
- 設立
- 2002(平成14)年5月
- 代表取締役
- 古城 裕喜
- 本社
- 鹿児島県薩摩川内市永利町1036-1 TEL. 0996-22-3961(代表)
- 従業員数
- 47名(2022年4月末現在)
- 事業内容
- ・認知症の方とその家族の生活全般を支援するグループホームとデイサービス
・在宅療養の暮らしを支援する訪問看護
・居宅介護支援事業所
・認知症を患う方や家族のこころを支える認知症カフェ
・専門的な知識を提供し働きがいを支える研修事業部
弊社製品・サービスについて、お気軽にお問い合わせください。