富山県西部に位置する人口48,410人の市(2018年1月1日現在)。漁業が盛んで寒ブリなどが名高い。市内の小学校12校、中学校5校のすべてのクラスに電子黒板が導入され、タブレットPCの導入が拡大するなど、ICTを活用した先進的な教育に力を入れている。
全小中学校に電子黒板とタブレットPCを整備、映像や音声の活用で「発表する力」や「考える力」が向上
富山県氷見市教育委員会では、2009年度に電子黒板を比美乃江小学校へ導入したのを皮切りに、ICT教育の推進に力を入れ、2017年度にはすべての小中学校の全クラスに電子黒板を配置。タブレットPCもすべての小中学校に1クラス分を配置するなど、富山県内トップの整備率を誇っている。映像や音声を活用した授業を通じ、子供たちの学習意欲も向上。発表する機会や他者の意見に触れる機会が増え、コミュニケーション能力向上の効果も上がっている。
教育現場でのICT導入以前の課題
- 映像や音声を活用した視覚的な授業が困難紙ベースの教科書や資料だけでは伝えられない、動きや色の変化、音などの視覚的・聴覚的な効果が得られる授業を展開しにくかった。
- 他者の意見を集約して比較するのが大変子供がその場で考えたり、描いたりしたものを集めても、比較し新しい考えに触れる準備をするための時間と労力がかかり、児童の集中力が切れてしまう。
- 動画をリアルタイムに活用することが困難運動や実験、スピーチや合唱の様子など、子供が撮影した動画や写真をその場で学習に活用するには、教員の事前準備などの負荷が大きかった。
xSync BoardとxSyncでこう解決!
電子黒板とデジタル教科書で
映像や音声を活用した授業を実施
デジタルの教材で、理科の実験における液体の色の変化など、視覚的にも聴覚的にも効果の高い授業を展開できるようになった。
一体型電子黒板「xSync Board」で、デジタル教科書の映像や音声を示すことで、子供の興味を強く引くことができ、学習意欲が向上し、学習内容の理解が深まった。
子供自身が写真や動画を撮影し、資料や気付きを共有
マット運動や英語のスピーチ練習等、子供同士で撮影し、お互いに気付いたことを伝え合うことでリアルタイムに改善できるようになった。
タブレットPCの操作は児童も直感的にでき、また、電子黒板やデジタル教科書の効果的な使い方の研修を実施し、ICTを効果的に教育現場で使えるようになったことで、教員による作業負担が大幅に削減できた。
電子黒板とデジタル教科書で
映像や音声を活用した授業を実施
デジタルの教材で、理科の実験における液体の色の変化など、視覚的にも聴覚的にも効果の高い授業を展開できるようになった。一体型電子黒板「xSync Board」で、デジタル教科書の映像や音声を示すことで、子供の興味を強く引くことができ、学習意欲が向上し、学習内容の理解が深まった。
xSync BoardとxSync選定のポイントは?
映像や音声などデジタル教材のメリットを最大限に引き出せるか?
- 紙の教科書ではできなかった視覚的・聴覚的に優れた授業が容易に展開できること。
- 一体型電子黒板「xSync Board」や協働学習支援ソフト「xSync」によりデジタル教科書を有効活用
タブレットと授業内容を連携させ教材を各自の端末に表示できるか?
- 児童や生徒の手元で、各自の考え方による課題解決などが行えること。
- 協働学習支援ソフト「xSync」により教材データを各自のタブレットに配信
- タブレットで自分の考えを記入後、「xSync Board」で各自の考えを一覧表示することで、多様な考えに触れ、思考を深める授業づくりを支援
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お客様の声
氷見市長 林 正之 氏
将来を担う子供たちにとって、どのような教育が最適なのかという視点で、教育現場でのICT導入を進めています。子供を持つ親からすると「地方では高いレベルの教育を受けることができるか心配」という声もあるかもしれません。しかし、氷見市は都市部よりも子供の数が少なく、先進的なICTを活用した授業を通して、よりきめ細かい指導を受けることができるという点で安心していただけると思っています。
氷見市が教育に力を入れているということは、市民だけでなく県下の他の自治体にも浸透しつつあります。2017年度に市内小中学校のすべてのクラスに電子黒板を、また、1クラス分のタブレットPCが整備されました。今後はどのようにICTを教育に活用していくか、教員に対する研修など人材育成や体制の構築に力を注いでいきます。
氷見市教育総合センター 所長 光安 淳子 氏
2009年度に、比美乃江小学校に電子黒板を配置し、併せてデジタル教科書を導入したことから、氷見市でのICT教育の推進がスタートしました。
2015年度から、朝日丘小学校と南部中学校をモデル校区とし、タブレットPCを導入したところ、プレゼンテーションを通した“考えを伝え合う授業”を計画的・継続的に行ったことで、コミュニケーション能力が高まり、学力調査においても市の平均を著しく上回るという結果が出ました。これにより、2017年度には、市内すべての小中学校にタブレットPCを導入する動きにつながっています。導入に当たっては、すべての小中学校において、すべての教員を対象としたタブレットPCや学習支援ソフトの活用研修会を開催するなど、教員がしっかりと活用していくことができるように研修体制の構築に努めています。
比美乃江小学校 校長 濱田 義博 氏
比美乃江小学校が氷見市の教育における電子黒板導入の最初のケースとなりましたが、若い先生にとっては“有効なツール”という期待は非常に高いものでした。一方でベテランの教員にとっては、改めて知識を身に付けなければという負担感があったのは事実です。その点は教員同士での研修会のほか、企業によるICT機器活用研修会などを開催し、ICT教育を推進してきました。
子供たちは、新しいツールにまったく抵抗がありませんでした。使えば使うほど“学習に便利なツール”というイメージをもっている子供が多かったです。タブレットPCなどICTの活用は、保護者にとっても関心が高い取り組みです。SNSの扱いなど、ICTのリテラシーについて家庭で見直す機会になるというように、学校の中だけにとどまらない効果が生まれています。
富山県氷見市教育委員会様における
xSync BoardとxSyncの活用法
ICT教育のための設備の整備率は富山県でもトップレベルとなる氷見市教育委員会は、2017年度中にすべての小中学校に電子黒板とタブレットPCを導入し、これらのデバイスを有効活用するための無線LAN環境も整備。教員の研修なども積極的に実施している。ICTを教育で利用することにより、将来を担う子供たちに最適な学習環境の提供を進めている。
これまでの展開
- 2009年度電子黒板を比美乃江小学校に導入
- 2011年度〜全小学校に電子黒板を導入開始
- 2015年度〜朝日丘小学校と南部中学校をモデル校区としタブレットPCを導入
- 2017年度全小中学校の全クラスに電子黒板を整備、すべての小中学校に1クラス分のタブレットPCを導入
2017年度には下記の取り組みを行い、導入したICTを有効活用している。
- ICT活用教育研修会の開催
- 先進地視察(静岡県掛川市、愛知県春日井市)
- タブレットPC、電子黒板、無線LAN環境の整備
- 企業によるICT活用研修会の開催(全小中学校)
ICTを活用した学校教育の取り組み
考えを伝え合う力を育成する南部中学校の取り組み
タブレットPCを活用し、考えを伝え合うことを重視した授業を重ねたことで、生徒が課題意識をもち、意欲的に学び合う力が育成された。この取り組みがコミュニケーション能力を高め、さらに学力向上に大きく寄与したとの判断から、2017年度に全小中学校へタブレットPC導入を拡大した。
調べ、考えたことをグループ内でプレゼンする社会科ジグソー学習
互いのスピーチをタブレットPCで撮影する国語科スピーチ活動
撮影した映像からよりよいスピーチを目指し話し合う国語科スピーチ活動
主体的・意欲的な学びを生み出す比美乃江小学校の取り組み
タブレットPCの利用で、児童が撮影した写真を編集したり、児童自身が納得いくまで試行できるようになり、主体的で意欲的な学習の展開が可能になった。
地域のよさを紹介する写真をグループ内で順位づけをする総合的な学習の時間
図形を切ったり回転させたりして面積を求める方法を考える算数科図形学習
面積の求め方をグループ内で練り上げる算数科図形学習
- 組織名
- 富山県氷見市教育委員会 様
- 住所
- 氷見市役所
〒935-8686 富山県氷見市鞍川1060番地
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