村内の2つの小学校を合同の遠隔教育で連携、全校児童48名の小規模校統廃合を回避

長野県喬木村教育委員会 様

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  • 遠隔授業
  • 教育
  • 〜100名以下
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長野県喬木村教育委員会

長野県の南部、下伊那郡に位置し、伊那谷を南北に流れる天竜川による日本最大規模の河岸段丘上にある村。人口は6,257人(2018年1月1日現在)。松茸、いちご狩り、りんご狩り、ブルーベリー狩りなど、観光農業が盛んなほか、伝統工芸品の和傘「阿島傘」でも知られる。近接する飯田市にはリニア中央新幹線長野県駅設置が決定し、2014年にはアジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区に指定され、産業集積、産学官金連携による取組が本格スタートした。

小規模校が抱える教育の課題を解決に導く xSync Primeによる3つのCreation!

  • コミュニケーション力育成の場の創出クラス替えもなく、人間関係が幼少期から小学校卒業まで固定されてしまう小規模校。中学進学を機に多数の他者とコミュニケーションが必要になり、今までの環境との違いに戸惑う可能性が高くなる。
  • 多様な考えに触れる機会の創出
    国語の小説の読み取りや算数の問題の解き方など、多様な考え方や解き方があることを知って思考を深める学習が、人数が少ないことで、その規模が小さくなってしまう。
  • 工夫して伝える必然性の創出
    幼少期から一緒に生活し学んできた友達との授業は、多くの説明をせずとも意図が通じ、分かりあえる良さがある。反面、自分の考えを分かりやすく伝えよう、簡潔に説明しよう、と工夫する場面は少なくなってしまう。

xSync Primeの活用でこう変わった!

  • 合同の遠隔教育での意見交換や休み時間の相互接続での交流離れていても友達づくりが可能に。
  • 適正規模校との合同授業で大人数で一緒に授業
    多様な意見や考え方に触れることができるように。
  • 画面越しに自分の考えを伝えるには工夫が必要
    自分の想いや考えをどのように伝えたらいいか考える姿が見られるように。

xSync Primeを活用した合同の遠隔教育がもたらした成果

多様な考えに触れること、工夫して伝えることの経験が学力向上に寄与

xSync Prime選定のポイントは?

2つの小学校の教室をシームレスに接続できるか?

  • 板書や資料のリアルタイム共有と双方向操作
  • 相手校の児童の表情まで捉えられる鮮明な映像
  • 教室のどこから話しても相手に伝わる音質

一体型電子黒板「xSync Board」の画面共有機能で資料共有と双方向操作を実現

画質の良さ・音質の良さ

xSync Board(バイシンク ボード)の詳細はこちら

xSync Prime Academic(バイシンク プライム アカデミック)の詳細はこちら

お客様の声

喬木第二小学校 石原 淳 先生

以前からあったコンピュータールームを改修し、電子黒板やタブレット端末などが揃っていくのを、まったくゼロの状態から見てきましたが、ICTをどのように教育に活かすのか、楽しみと不安が入り混じっていました。

今では、担任をしている5年生の総合の時間に、2学期だけでも10時間ほど遠隔教育支援システム「xSync Prime」を使って合同の遠隔教育を行っています。子どもたちは、画面を通じて何気なく手を振るだけでも、喜んでくれます。

遠隔教育に適している単元や場面なども分かってきましたので、今後は年間を通じてどの単元や場面で遠隔教育を行うかなどの計画を立案し、より効果的な使い方をしていきたいと考えています。

喬木第二小学校 所 洋樹 先生

少人数だけでは考えが広がりにくいと感じていた中、遠隔教育は効果が高いと実感しています。小さいころから知っている少人数は、いわば「ツーカーの仲」ですが、遠隔教育ではそうでない相手にカメラ越しに自分の考えを伝えなければなりません。どう伝えればいいかを考えるようになったのは大きな変化です。

国語のようにいろいろな読み方や考え方ができる教科や、算数でもいろいろな筋道のいろいろな解き方がある単元など、多様な考えをたくさん聞くことのできる内容が、遠隔教育に向いていると思います。

喬木第一小学校 杣木 亮太 先生

喬木第一小学校は1学年2学級の適正規模校です。合同の遠隔教育を始めた当初、小規模校の喬木第二小学校の児童にとっては学習効果があっても、本校の児童にとっては効果がないのではないかと思っていました。ところが、合同の遠隔教育を進めるうちに、自分の学級の児童が授業により主体的に取り組むようになり、それまでは、発言しなくても1時間が過ぎていた子どもたちが、考えを両校の全員に共有されるので、活動が活発になってきました。なにより、私自身が授業の進め方を深く考えるようになりました。今では、適正規模校の児童にも、教師にも効果があると思っています。

喬木村教育委員会 事務局長 林田 諭 氏

行政全体としてICTの活用を積極的に進めていこうという村長の方針のもと、小規模校の統廃合を回避するため、また教育現場でもICTを有効活用するために、文部科学省の実証事業に参画しました。議会も最先端の取り組みに理解を示してくれています。また、近隣の市町村長や教育委員会、学校の先生などが、今年だけでも2ヵ月に1回は視察に見えられたり、公開授業に県内外から120名以上の見学者が訪れるなど、周辺地域のみならず、県外からの関心もとても高いです。

当初、地域住民からは「タブレットや電子黒板で視力が低下するのでは?」「自然を大事にする学習がなくなるのでは?」といった懸念も聞かれましたが、地域公開やICT授業体験会を通して、ICTの活用方法や、その必要性、今ある教育が全てICTにとってかわってしまうわけではない、ということがご理解いただけるようになってきました。

小規模校であっても、多様な他者の考えに触れ、協働し、新たな課題や価値を見出し解決していけるような、教育環境を整備する必要がある

喬木村の合同の遠隔教育の取り組みは、村長の熱い想いからスタートした。小規模校である喬木第二小学校と、適正規模校である喬木第一小学校は、地形的に分断されている。喬木第二小学校は本来であれば統合対象となる規模である。しかし、地域の活力としての学校を存続させるため、文部科学省の実証事業に参画し、先進的なICT活用による合同の遠隔教育を実現することで、学校統廃合を行わない道を切り開いた。

長野県喬木村教育委員会様におけるxSync Primeの活用法

活用法 1

2つの小学校の教室をつないだ合同の遠隔教育

一体型電子黒板「xSync Board」と遠隔教育支援システムの「xSync Prime」で電子黒板上の資料をリアルタイムで共有・双方向操作を実現。また、教室前後に取り付けたネットワークカメラで撮影し大型モニターに映し出された映像で、相手校の児童の表情をはっきり確認できる。高性能集音性マイクが、教室のどこで発言しても円滑にコミュニケーションが取れる環境を実現。まるで、同じ教室で一緒に授業をしているかのような一体感の中、小規模校の児童が多様な考えに触れる機会を創出した。

活用法 2

タブレットPCを活用した遠隔でのグループ学習

小学校の授業では、クラス全体での意見交換や課題追究のほかに、児童がグループになって主体的に対話し学習する機会も設けている。このグループ学習を遠隔で実現するために、児童用タブレットPCで「xSync Prime 」を活用。これにより、グループでの探究的な学習も遠隔で行えるようになり、学習形態の幅がより広がった。

xSync Board(バイシンク ボード)の詳細はこちら

xSync Prime Academic(バイシンク プライム アカデミック)の詳細はこちら

長野県喬木村教育委員会
組織名
長野県喬木村教育委員会 様
URL
http://www.vill.takagi.nagano.jp/
住所
喬木村役場
〒395-1107 長野県下伊那郡喬木村6664番地

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