電子黒板「xSync Board」×実物投影機「L-12W」~学びの保障に向けたICT活用のノウハウと授業改善への意欲~
岡山県 高梁市立有漢中学校 様
- ICT教育
- 教育
- 一体型電子黒板
- xSync Board
- 書画カメラ(実物投影機)
- L-12W
- タブレット活用
- 遠隔合同授業
整備状況
有漢中学校は高梁市北東部に位置する全校生徒38名の小規模校です。ICT環境整備は高梁市教育委員会より電子黒板xSync Board、実物投影機 L-12W、GIGA端末は教員機はWindowsタブレット端末とiPad、生徒機はiPad、オンライン学習ツールGoogle Workspaceが整備されています。また岡山県教育委員会では小・中学校の授業改善や指導体制への指導・助言を専門的に行う授業改革推進員を配置しており、小林先生もこの役割を担い、1年間を通して、有漢中学校や市内の高梁中学校、加賀中学校へ日常的な指導助言や研修を行っています。また、指導助言を通し、先生や生徒たちの情報共有へと繋げています。
共同編集ツールで見える化した情報を朝の会でxSyncBoardに映しながら日々共有
有漢中学校では教科と学年ごとに作成されたGoogle WorkspaceのClassroomへ管理職・授業改革推進委員・授業者が参加して、学校全体で見える化を行っています。また、朝の会と帰りの会は、xSync BoardにGoogle Jamboardを使って日付順に『全校への連絡』と『学年ごとの連絡』を情報共有しています。これによって連絡漏れが防げ、情報共有がスムーズになりました。
記載する情報は、分かりやすいように役割に応じて付箋の色分け(例:教務はオレンジ、緑は生徒会等)をして貼り付けています。
Jamboardの連絡にした事で1番便利なのは、非常勤講師の方が、校外からも連絡や情報共有ができる事です。xSync Boardで大きく表示することで、より分かりやすく生徒達に共有ができています。また、朝の会では、担任のタブレット端末をxSync Boardに映して、指差ししながら説明し、共有しています。こうする事で職員朝礼の時間も短くなり、その分先生同士で生徒達の朝の様子の情報交換や家庭への連絡、朝学習などの生徒の時間に充てています。
学びの保障に向けたICT活用のノウハウと授業改善への意欲
学びの保障に向けてGoogle Meetを利用したリモート授業も日常的に行っています。先生側は教室の中央にiPadを設置して黒板と先生の姿を映し、xSync Boardに繋いだWindowsタブレット端末で教材を画面配信しています。生徒は自分のクラスのMeetに参加すれば、直ぐにリモート授業に参加する事が出来ます。また、家庭で学習する生徒も学校での学びに近づける様、オンラインで生徒間を繋いでいます。
現在、校内では、先生と生徒で一緒に「めあて」を作る活動をしています。一緒に「めあて」を練る事で、生徒は「めあて」に向けた活動を自分事として考えていきます。例えば体育では、ベテランの先生が授業改革推進員と話し合い、生徒に「めあて」を考えてもらうイメージを持ちながら、体育委員を中心に学年で「めあて」を相談して決めていきます。先生はファシリテーターと共に生徒と一緒に授業を作り上げる役割を担っています。
こうした、生徒が自主的に考える力を生そうと、今年は運動会や文化祭の運営を生徒に考えてもらい、先生が安全管理を担いました。生徒に任せる事で、生徒の育つ素地を感じています。
もちろん、ICT機器活用と並行して、先生の後から見てわかる板書作りや、生徒のメタ認知を促す意味で自主学習ノート検定も行っており、生徒は誰が見ても分かるノート作りや、自分の考えを文章で書く事も心がけています。
遠隔合同授業での生徒の自己認識の深まりと教師の指導法の発展
有漢中学校は小規模校の為、クラス替えがなく少人数による意見交流となって考えを広げたり深めたりすることが難しいという課題があります。また各教科担任は1名ずつのため、若手教員が同一教科で相談しにくいという課題もあります。課題を克服するために、小規模校の利点を生かして1人1人が相手とP2Pで繋げ、相手に伝わる様に伝える必然性を持たせるという視点と、教科指導力のある先輩教員の学校と繋ぐことで単元の授業を一緒に考え、指導場面でも示範から学ぶ事ができるというOJTの視点を元に、市内の川上中学校や井原市立美星中学校等とMeetを使った遠隔合同授業を計画しました。
遠隔合同授業の機会を重ねる事で、生徒も自分の考えをもって相手に伝えることができる様になり、画面の向こうの同級生の姿を通して自己認識を深めていきました。若手教員も遠隔合同授業で繋がる取組を通し、教材研究の幅を広げる事で指導方法においても学ぶ事が多かったです。
この遠隔合同授業を行う際にも、xSync Boardは必須です。モニター型の電子黒板のため、プロジェクターよりも、綺麗ではっきりした映像を配信することができています。
また、OS内蔵型の電子黒板のため、起動から書き込みまでが早く、直感的に操作ができるのも良い点です。
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