災害・設備事故などの緊急時に備え「ELMO DXテーブル」を導入
日常業務での活用で“ワークスタイル変革”も推進

東京ガス株式会社 扇島LNG基地 様

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安全を最優先に求めるインフラ施設で、
緊急時の情報整理・共有のために「ELMO DXテーブル」を導入

日本の都市ガスの主原料は、海外から輸入されるLNG(Liquefied Natural Gas =液化天然ガス)。東京ガス株式会社 扇島LNG基地は、LNGを気化して品質調整を行い都市ガスとして供給する施設なので、災害などの緊急時の情報収集や整理・共有は重要と位置付けている。そこで扇島LNG基地では、現場の映像や図面、マニュアル、気象情報などあらゆるデータをオペレーションテーブル「ELMO DXテーブル」に集約し、緊急時に設置される非常防災隊(対策本部)のスタッフが、対策協議や書き込みによる現場への指示伝達を行える体制を構築した。また、日常業務で「ELMO DXテーブル」を活用することで、ワークスタイル変革という効果も生まれ始めている。

緊急時の情報収集・共有における課題

情報を取り出すのに時間がかかる

緊急時は一刻も早い対応が必要だが、現場の図面やマニュアルが紙のアナログデータだと、必要な情報を取り出すのに時間がかかってしまう。

無線や電話では意図の伝達が不正確

災害時には本部と現場との正確で密な連携が必要になるが、電話や無線では、現場の詳細がわかりづらく、双方の意図が正確に伝わらないことも。

集約された情報を全員で共有しにくい

ホワイトボードや紙への手書きの情報は、スペースの制約ですべてを表示することが難しく、非常防災隊の全員が必要な情報を見ているとは限らない。

ELMO DXテーブルでこう解決!

紙ではなくデジタルデータで速やかに情報を整理

紙媒体での情報共有には限界があり、量・質・スピードにおいて課題であったが、「ELMO DXテーブル」にデジタルデータを集約し効果的な情報共有が可能となった。

紙の図面やマニュアルもすべてデジタルデータ化し、「ELMO DXテーブル」に取り込んでおくことで、緊急時には必要なデータをすぐに取り出すことが可能。

画面に表示された映像や図面への書き込みで意図を正確に伝達

Web会議との連携により、遠隔地の相手とも対面での会話のように意図を正確に伝えられるようになった。書き込み機能で現場の詳細な情報を伝えることが可能になる。

現場からのバルブの映像に具体的な位置を書き込んで強調したり、図面や地図上に警戒エリアを書き込むことで重要事項を正確かつ迅速に伝達できる。

情報の一元管理で全員が必要な情報を入手

全員がテーブルを囲んで情報確認することができ、各自必要な情報を引き出せるので、対応スピードと質が格段に上昇。

現場の映像と図面を並べて比較したり、インターネットで収集した気象情報、災害情報などを、テーブルを囲んだ全員で共有しながら、対応の協議を行い指示を出すことができる。

ELMO DXテーブル選定のポイントは?

複数の情報をスピーディーに共有できるか?

図面やマニュアル、現場映像、地震情報、気象情報、風向きなど様々な情報を速やかに確認できるシステムであること。

  • 多様なフォーマットのデータを一元的に集約し、複数の情報を並べて比較表示
  • インターネットから入手できる災害情報や気象情報もリアルタイムで表示可能

非常防災隊と現場との間で意図を正確に伝達しあえるか?

Web会議との連携により書き込みをすぐに共有でき、離れた場所にも指示を出せること。

  • 「ELMO DXテーブル」に表示した映像や図面に手書きで書き込んだ内容を即座に現場と共有可能

お客様の声

多彩なフォーマットのデータを一元的に集約

東京ガス株式会社 エネルギー生産部
生産技術イノベーショングループ担当課長 濱 正造 氏

「ELMO DXテーブル」の導入を検討し始めたのは2015年頃で、もともとは展示会で製品を見たのがきっかけでした。

LNG基地は設備の図面やマニュアルなどの紙が膨大にありましたが、デジタルデータ化して「ELMO DXテーブル」に取り込むことで、災害や事故の現場の映像を図面と比較するといった、多様なフォーマットのデータを集約できるのが便利だと思います。

また、インターネットで収集した情報を、他の情報と一緒に画面に表示できるのも、LNG基地には適しています。というのも、ガスは風下に流れる性質があるので、災害や事故が発生した場合、風向きなどの気象情報は重要です。気象情報と周辺地図を同時に表示できるのは、LNG基地の緊急時には非常に有効なのです。

インフラを支える施設ですので、緊急時の訓練は年に数回実施しています。そのシナリオは毎回異なり、災害や事故だけでなく、不審者の侵入などを視野に入れて実施する場合もあります。こうした訓練でも、今後は「ELMO DXテーブル」を活用していき、緊急時に備えていきたいと思っています。

緊急時だけでなく日常業務でも活用の幅が拡大

東京ガス株式会社 扇島LNG基地
操業部 計装システムグループ 関野 浩行 氏

もともとは緊急時を想定して導入した「ELMO DXテーブル」ですが、緊急時以外にもどんなことに使えるかを模索するために、実際に操作するスタッフには基本的な操作方法だけ説明し、職員の自由な発想にまかせて活用してもらっています。その結果、活用法が徐々に拡大しつつあります。

その1つが、交替勤務の申し送りです。24時間操業している現場のため毎日申し送りが行われますが、その日に起こった伝達事項を「ELMO DXテーブル」に表示し、テーブルを囲むように申し送りのミーティングを実施するようになっています。

このように会議室に行くまでもない「ちょっとした小ミーティング」は申し送り以外でも発生します。思い立った時に「ELMO DXテーブル」の周りに集まればすぐに会議を行えるのは“ワークスタイル改革”と言えます。ペーパーレスで会議が行えるのも魅力です。

日常業務でも多彩な使い方が可能なのは、操作性が優れているからだと思います。年代の区別なく、年配のスタッフも何ら抵抗なく、普通に「ELMO DXテーブル」を使っています。今後、ますます活用の幅が広がることに期待を寄せています。

東京ガス株式会社 扇島LNG基地様における
「ELMO DXテーブル」の活用法

都市ガスの主原料である天然ガスのほとんどは海外からLNGとして輸入されている。東京ガス 扇島LNG基地は多量の可燃物を扱うため、災害や事故などの緊急時の対策に万全を期す必要がある。従来の紙ベースから、デジタル化された図面やマニュアルのほか現場からの映像やインターネットで入手できる情報など、多彩なフォーマットを「ELMO DXテーブル」に一元的に集約。「ELMO DXテーブル」を囲んで情報を比較・整理・共有しながら対応を協議できる体制を構築した。

また、緊急時だけでなく日常業務で活用することで、“ワークスタイル変革”の効果を生み出すことも目的のひとつであった。

図面やマニュアル、映像、Webからの情報を一元的に集約

インフラを支える施設だけに、もともと詳細な図面やマニュアルなどの紙の情報を膨大に所有していたが、緊急時に紙媒体から必要情報を取り出すには時間がかかるという課題が。

すべてをデジタルデータ化し、あらかじめ「ELMO DXテーブル」に取り込んだことで、緊急時に現場から届いた映像と図面を、「ELMO DXテーブル」の画面上で並べて比較することが可能になった。

また、気化したガスは風下に流れることから、LNG基地での災害や事故の際には気象情報も重要な要素となる。インターネットでリアルタイムで収集した気象情報や災害情報と、LNG基地近辺の地図を表示して照らし合わせることも、1つの画面上で行える。

「ELMO DXテーブル」を囲んでの対策協議

「ELMO DXテーブル」の大画面に複数の情報を並べて表示し同時に参照したり、必要な情報を拡大表示できることは、テーブルを囲む全員で、緊急時の対応を協議するのに適している。

必要に応じて、壁に併設された大画面のディスプレイに「ELMO DXテーブル」から情報を投げ込んで表示させることで、部屋にいる全員に情報を共有することも可能。

日常業務での活用による“ワークスタイル変革”の効果も

緊急時の情報収集・整理・共有を視野に導入した「ELMO DXテーブル」だが、扇島LNG基地では日常業務でも積極的に活用している。

インフラを支える施設は24時間365日操業であるため、勤務の交替による申し送りが毎日行われており、必要な情報を「ELMO DXテーブル」に表示して、申し送り参加者が囲んでミーティングを実施。

さらに、日常業務で情報共有の必要が生じた場合は、「ELMO DXテーブル」の周りに集まり小会議をすぐに実施するように。紙の会議資料の用意も不要で、必要な時にすぐにミーティングを実施するスタイルが定着してきた。

関連リンク

東京ガス株式会社 扇島LNG基地

横浜市鶴見区にあるLNG基地。海外から輸入されたLNG(Liquefied Natural Gas=液化天然ガス)を気化して品質を調整し、都市ガスとして送出。1998年の稼働開始以来、20年以上にわたって安定操業を続けている。

会社名
東京ガス株式会社 扇島LNG基地 様
操業開始
1998年10月
URL
https://www.tokyo-gas.co.jp/
住所
横浜市鶴見区扇島4-1

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