ダム・雨量・河川の水位データを電子化して記録
大画面で過去の記録と比較し、素早く正確な判断が可能に
京都府大野ダム総合管理事務所では、ダムの処理装置やシステムを更新するタイミングにあわせて、3年ほど前からダム水位の計測・記録の電子化を検討開始。道の駅や消防、観光局などで使われているシステムを参考に調べていく中で、ELMOの「ELMO DXテーブル」を知った。緊急の大雨災害において、ダムや河川の水位グラフに複数人が同時に書き込める操作性や、今後Web会議システムとも連動できる拡張性の高さに魅力を感じて導入を決定。紙に水位を記録し判断していたアナログな運用から、デジタル化への移行を実現した。
従来の水位記録における課題
紙への手書き記録では全体を俯瞰できない
水位データを時系列で紙に記録していくと、横幅が長すぎて全体を俯瞰して確認できない。紙も継ぎ接ぎされ、記録用紙に適さない。
過去の記録を検索して探せない
グラフ用紙に記録された過去の水位データは、折りたたんで保管された中から探し出す他なく、条件で絞り込める等の検索性がない。
大量の紙データでは長期保管が難しい
記録用紙を折りたたんで保管すると、かさばってしまい長期保管できない。過去数十年分のデータを紙で探して活用するのは難しい。
「ELMO DXテーブル」でこう解決!
電子化した水位データを複数並べ、大画面で情報の俯瞰が可能に
大画面の「ELMO DXテーブル」にデータを表示し、拡大・縮小することでデータ全体を俯瞰したり、細かく確認することができる。
電子データ化した水位記録を「ELMO DXテーブル」上に表示させ、データ全体を見ながら今後の水位予測が正確にできるようになった。また、複数人で同時に書き込みながら判断や指示出しを行うこともできるようになり、情報共有もスピーディーに。
過去の記録のデジタル化により、瞬時に検索し過去データを表示
デジタル化により、過去の事例や判断の参考になる記録を探し出すのが簡単かつ瞬時に可能。積み重なった紙の資料から探し出す必要がなくなる。
これまで紙で保存していた過去の記録データを見つけるには、大量に並べられた紙の中から該当するものを探し出すしか方法がなかった。データ化により瞬時に欲しい情報が載った過去の記録を見つけられるようになり、速やかに判断できるようになった。
紙から電子データ化して、記録データの長期保存も問題なし
過去数十年分の水位データを電子化することで、記録用紙を大量に保管しておく必要がなくなり、保管場所や管理方法に困ることがなくなる。
1日1枚以上の記録用紙を使う手書き記録では、かさばってしまい保管場所や管理方法に困るが、データ化すれば長期保存も可能になる。過去のデータは検索して「ELMO DXテーブル」上にもすぐ表示することができる。
「ELMO DXテーブル」選定のポイントは?
複数名が同時に「ELMO DXテーブル」の画面操作できるか?
1つの画面に表示された複数の情報を、複数の担当者で同時に操作・書き込みができること。
- 1画面上に複数のアプリケーションを表示でき、複数人が同時にオペレーション可能
- 画面を回転させて表示することができる
画面部分の耐久性が高いか?
表面に傷がつきにくく、長期間使い続けることができること。
- 「ELMO DXテーブル」はタッチパネル式で、タブレット感覚で操作・書き込みができる
- ディスプレイ部分は耐久性に優れ傷がつきにくい
Web会議システムとの連携など拡張性があるか?
将来的に複数拠点でリアルタイムに情報を共有する連携ができるなど、用途に拡張性があること。
- 「ELMO DXテーブル」に集約された情報は「ELMO コラボレーション」で離れた拠点とも共有可能
お客様の声
大画面で俯瞰して数値把握が可能 瞬時に意思決定ができる
昭和36年に完成した大野ダムの設備システムを更新するタイミングで、以前から課題に上がっていた「水位計測のデジタル化」もあわせて検討することになりました。従来は紙に水位を記録していましたが、紙では全体像を把握するのが難しかったり、紙での保管や管理体制に限界を感じたりしていたのです。
そこで水位計測をデジタル化するとともに、大画面でデータを見れる「ELMO DXテーブル」を導入しました。画面の大きさや耐久性の高さ、Web会議システムとの連携など拡張性の高さが決め手です。
紙で記録していたデータをデジタル化して「ELMO DXテーブル」に投影することで、簡単に複数のデータを並べて比較したり、拡大・縮小してダムへの流入量の増減を予測できたりと、スピーディーな判断・意思決定が実現しています。
京都府大野ダム総合管理事務所 管理課長 加納 仙一 氏
複数人が同時に書き込みでき、予測や情報共有がスムーズに
従来は10分ごとに手書きで紙に記入していた水位記録をデジタル化すると同時に、大画面の「ELMO DXテーブル」で確認できるようになったことで、緊急放流や避難勧告などの判断がしやすくなりました。
複数人が同時にグラフを見ながら今後の水位を予測したり、流入量・放流量の計算をしたりすることができるようになったのは、複数人での同時書き込みや同時操作が可能な「ELMO DXテーブル」だからこそです。
Web会議システムとの連携ができるようになれば、現地の写真を瞬時に取り込んだり、離れた拠点にも情報を共有したりできるようになると思います。災害時には市町村向けに放流スケジュールをスピーディーに伝達する必要があるので、情報を早く正確に共有することが求められる現場で重宝しています。
京都府大野ダム総合管理事務所 管理課 技師 電気通信担当 小林 直人 氏
京都府大野ダム総合管理事務所様における
「ELMO DXテーブル」の活用法
京都府大野ダム総合管理事務所では、ダムの水位記録のデジタル化と同時に、大画面で複数人が操作して様々な情報を共有できる「ELMO DXテーブル」を導入。記録したデータを「ELMO DXテーブル」の画面上に集約し、過去の水位記録などを並べて比較したり、複数人が同時に書き込んで水位の変動を予測したりと、スピーディーかつ正確な判断が実現している。
気象情報やダムの水位データを「ELMO DXテーブル」に集約
京都府大野ダム総合管理事務所に設置された「ELMO DXテーブル」上には、気象庁から発表される雨量やダムの水位・流入量を集約。
今後のダムへの流入量を予測しながら、ダムから下流への放流量を計算する。緊急放流が必要と判断されれば、速やかに市町村向けに情報を共有している。
「ELMO DXテーブル」であれば細かなデータであっても大画面で見やすく、拡大・縮小して表示サイズを変えたり過去の記録を表示・比較して書き込み予測したりでき、瞬時な判断・指示が可能だ。
紙での記録による課題を、デジタル化により解決
課題:大きな紙ではデータ全体を把握できない
従来、紙に鉛筆で10分ごとにダムの水位を記録していた。時系列で紙に記していくと、横幅が長くなり全体を俯瞰して確認するのが難しい状態だった。
また、紙で保管しているとかさばってしまい、長期保管が難しかったり、過去の水位データをすぐに探し出すことができなかったりと、困ったことが多くあった。
解決:全体の俯瞰・過去データとの比較も簡単
「ELMO DXテーブル」では、大画面で水位データを把握できる。長期保存されている過去データを画面上に並べて、水位の変化の予測や比較することも可能になった。
複数人が同時に書き込んだり操作したりすることができるため、水位データをもとに今後の増減量の予測、放流の判断が速やかにできるようになった。
関連リンク
京都府大野ダムは、京都府南丹市美山町樫原、一級河川・由良川本流上流部に建設された、高さ61.4メートルの重力式コンクリートダム。 由良川の治水と出力1万1,000キロワットの水力発電を目的とした京都府内初の多目的ダムであり、完成後は京都府に管理が移管されている。
- 組織名
- 京都府大野ダム総合管理事務所 様
- 住所
- 京都府南丹市美山町樫原中ノ山48-5
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