台風などの災害に備え緊急対策ソリューションを導入
現場映像を本部が一元的に把握し迅速な判断が可能に

五島市役所の危機管理班では、台風などによる大雨の災害対策に、ELMOの「緊急対策ソリューション」を導入。以前は電話で災害状況をヒアリングし、ホワイトボードに手書きしたり一台のPCで管理したりしていたところを、システム導入でより正確かつリアルタイムに把握できるようにした。「ELMO コラボレーション」を通して各拠点の状況を映像・画像で瞬時に共有し、大画面の「ELMO DXウォール」に災害現場の情報を集約して迅速な判断が可能になった。

各現場からの情報を一台のPCに集約していると画面が小さく、市長や幹部職員など複数名で同時に災害状況を把握できない。

現場の職員と災害対策本部が電話で状況を共有すると、詳細まで共有しづらく、聞き手によっても異なる解釈が生まれてしまう。

離島の各現場の職員が災害対策本部へ、電話で状況説明をしていると、リアルタイムで最新状況を把握できない。

電話では伝えにくい現場の状況を、リアルタイムに映像で共有できること。

紙や電話ではなく映像・画像で、瞬時に災害対策本部へ情報を集約・共有できること。

災害発生時にも慌てることなく、すぐに誰でも簡単に操作できること。

五島市では梅雨時期や台風が接近する夏から秋にかけて、大雨による土砂崩れ等に警戒が必要です。これまでの災害状況の把握は、現場の職員と電話でやりとりをして行っていました。ホワイトボードに災害状況や避難所の避難者数を書いて管理した頃は、手書きだと文字が読みづらかったり、最新情報に書き換えることが難しかったりと、課題がありました。

また、各現場の災害状況を、市長や幹部職員が見て判断するのですが、執務室の小さなPC画面に複数の情報を並べて表示させて判断することは難しく、システム導入を検討することにしました。

そこでELMOの「緊急対策ソリューション」を知り、リアルタイムに災害状況を映像・画像で共有し、大画面に情報を集約できるところに魅力を感じて導入を決めました。映像であれば、実際に水位がどのくらい上がっているのか目視で確認できます。また、大型モニターには、気象台の情報や避難所の情報も一元的に表示できるので、判断がしやすくなりました。

離島が多く存在する五島市では、複数拠点から災害状況の報告が必要です。電話ではリアルタイムに把握できず、言葉では伝わりづらい部分があり困っていました。新たに導入した「ELMO コラボレーション」を活用すると、瞬時に映像や画像を一斉送信できるので、現場が電話で細かく報告する手間も省け、現場での作業に集中できるようにもなっています。

災害対策本部では現場から送られてきた映像などの情報をもとに、より正確に災害状況を把握して判断ができるようになりました。口頭だと認識の齟齬が生まれてしまう状況でも、映像を見れば一目瞭然ですし、複数人が共通認識を持って判断できます。今後も訓練を通して、大規模な災害に備えていきます。

長崎県五島市 総務企画部 総務課 危機管理班　出口 隆徳 氏

長崎県五島市役所の総務企画部 総務課 危機管理班では、台風などの大雨での災害時に、複数の現場の映像・画像をリアルタイムに共有し、迅速な判断を行うために、ELMOの「緊急対策ソリューション」を導入。記録的な大雨などの大規模災害が発生した際に、災害現場・災害対策本部の複数拠点でも瞬時に正確な情報共有ができるよう活用していく。

これまで電話で現場と災害対策本部が会話し、災害状況を把握していたところを、遠隔会議システム「ELMO コラボレーション」で災害状況をリアルタイムで共有。映像や画像などの情報を瞬時に共有できるようになるため、現場でも災害状況の報告業務の負担が減り、現場での活動に集中できるようになる。

現場から送られてくる映像や画像などの災害状況を、大画面の「ELMO DXウォール」上に並べて整理する。これまで小さなPCの画面を複数人で覗き込んで状況把握していたところを、大画面で複数人が見て把握できるようになる。操作も簡単でよりスムーズに把握・判断ができる。

今後「緊急対策ソリューション」をより効果的に使って瞬時に的確な判断ができるように、災害対策本部と避難所担当職員の訓練を行う予定。災害対策本部に幹部職員が集まり、どのように情報をやりとりするのか、大画面モニターに映し出す情報をどう活かし、どう現場に伝えるのか、を訓練する。避難所担当職員も「ELMO コラボレーション」を使って情報をリアルタイムで災害対策本部に送信する訓練を行い、台風などの大雨災害に備える。