「福島県総合防災システム」とともに「ELMO DXウォール」を導入
平時・有事の両面でDX化を加速

福島県庁 様

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災害対策に必要な画面をカード表示することで
情報共有をスムーズに

北海道、岩手県に次ぐ国内3位の面積を誇る福島県。同県で発生する地震や水害などの対策は「福島県 危機管理部 災害対策課」が担っている。これまで災害発生時には紙の地図を広げたり、1台のPC画面を複数人で囲みながら情報共有を行なっていたが、令和6年(2024年)3月、「福島県総合防災情報システム」の運用開始とともに「ELMO DXウォール」2台を導入。1台は各テレビ局の映像を一覧表示して情報収集を行い、もう1台は地図情報のほか、オンライン会議の映像や定点カメラ、気象庁のウェブサイトなど、災害対策に必要な画面をカード表示することで情報共有を行っている。平時より活用することで操作性にも慣れ、災害時でもシームレスな運用が可能となっている。

「ELMO DXウォール」導入前の課題

紙の地図に手書きで書き込んでいた

従来は紙の地図を広げて状況や指示を手書きで記していたが、縮尺が変わるたびに別の地図をコピーして使用するなど、手間がかかり非効率だった。

必要情報が多岐に渡り、状況確認が煩雑に

情報収集のため、テレビ映像、気象庁による気象・地震の情報、ライブカメラの映像、その他関係各所のデータを確認する必要があったが、その内容が多岐に渡るため状況確認が煩雑となっていた。

「ELMO DXウォール」でこう解決!

縮尺も自在でタッチ操作も可能

タッチ式の「ELMO DXウォール」なら、表示させた地図に指でもペンでも書き込みができ、拡大・縮小も自在に行える。スクリーンショット機能も備えるので画像共有も容易にできるようになった。

大画面で情報を一括表示

テレビチューナーと接続することでテレビ放送の全チャンネルを一覧視聴することが可能に。また、「ELMO DXウォール」では必要な情報をカードごとに表示できるため、これまで煩雑だった状況確認が一括で行えるようになった。

「ELMO DXウォール」選定のポイントは?

総合防災情報システムとの相性が良いか?

新たに導入された「福島県総合防災情報システム」との連携が必須。

  • 自治体での導入実績が多く事例も豊富。
  • システムに合わせて様々な運用が可能。

平時でも使えるか?誰でも使える操作性か?

普段の業務でも使えるような、なるべく直感的な操作性を。

  • オンライン会議の画面もカード化、複数の資料も同時に表示して日常会議で活用。
  • 誰でも簡単にスマートフォン感覚でタッチ操作が可能。

デジタル地図に手書きで書き込みができるか?

地図上に状況や指示を書き込むことが多く、手書き対応が好ましい。

  • 指やペンによる手書き入力に対応。
  • スクリーンショットで保存・共有も可能。
  • マルチタッチに対応し、複数人同時での操作も可能。

情報共有の機器として効果的か?

資料共有やオンライン会議など、大人数での使用を想定。

  • 大画面かつ複数のカード表示によって情報共有がスムーズに。

お客様の声

普段使っていないものは有事にも使いこなせない

福島県では令和元年(2019年)の大規模な水害がきっかけとなり、災害情報の集約と住民への避難発信を強化していくことになりました。そして令和6年(2024年)に「福島県総合防災情報システム」と、県民向けポータルサイトである「福島県防災ポータル」の運用が始まり、それにあわせて「ELMO DXウォール」が2台導入されました。まだ1年ほどなので使いこなせていない部分もありますが、以前に比べてガラッと業務の進め方は変わっています。

普段から使っていないものは有事でも使いこなせないため、「ELMO DXウォール」はオンライン会議など通常業務でも活用しています。また災害時には「ELMO DXウォール」の前にスタッフが集まり、同じ情報を見ながら会議ができるので、そこは非常に有効だと思っています。

特に地図を拡大してチェックできるのが画期的で、以前は電話で『何番地の誰々さんのところ』といったやり取りもあったのですが、これにより正確な場所を確認できるようになりました。画面に直接書き込みもできるので報告用の資料を作る手間が省け、意思決定が早くなったというメリットも感じています。

2台のうち1台はテレビチューナーを取り付けNHKと民放の全チャンネルを常時映していますが、大きな災害時には必要な画面を立ち上げ、2台体制での運用を行います。今後は災害現場のスマホやドローンの映像など現場の状況をリアルタイムに把握することで、より迅速な対応ができるよう環境を整えていければと思っています。

福島県 危機管理部 災害対策課
主幹
吉村 哲哉 氏

複数のカードを同時に表示できるのが利点

複数のカードを並べて表示できるのが大きな利点だと感じています。特にオンライン会議では会議用のPCをHDMIで繋いでカード表示し、そのほかに「福島県防災ポータル」や気象庁のページ、ライブカメラの映像などを同時に展開することで状況に応じた確認を随時行うことができます。

また、画面上に直接書き込める機能も画期的で、例えば地図に何かを書き込む際、これまでは1万分の1や5万分の1の紙の地図を用意する必要があり、もっと細かいところを見ようとすると住宅地図のコピーを貼り付けるなど精度の低い形になっていました。ですが「ELMO DXウォール」であれば画面上に地図を開いてそのまま書き込めるため、情報共有もスムーズに行えます。大きな災害が起きた際の部隊運用では、消防、警察、自衛隊の方とも情報共有をするので、複数人で同時に書き込みができるのも便利な機能です。

令和6年より導入された「福島県総合防災情報システム」は、地図上にいろいろな情報を表示するというコンセプトで設計されているので「ELMO DXウォール」とも相性が良く、幅広く活用しています。

市町村の防災部署や消防本部などにも同じ機材があればもっと連携することができ、さらに有効活用ができると考えています。

福島県 危機管理部 災害対策課
主事
鈴木 大地 氏

省スペースで利用できる立面タイプの
「ELMO DXウォール」

福島県庁様における「ELMO DXウォール」の活用法

2台の「ELMO DXウォール」はフロアの中心と執務スペースのコーナーに設置。

フロア中心に設置された1台では、災害対策の情報を常に表示している。災害発生時はもちろん、平時でも打合せやオンライン会議の際にはフロア中心に集まり、「ELMO DXウォール」を用いて情報を共有している。

複数の情報をカードとして並べて表示できるので、
災害情報を一元管理可能。
意思決定の質とスピードの向上につながっている。

画面上に直接書き込みができるので、
視覚的な伝達により情報共有がスムーズになった。

執務スペースのコーナーの1台では、
テレビ全局の放送を流し情報収集を行っている。

関連リンク

福島県庁

「福島県 危機管理部 災害対策課」は、災害対策の計画と実施、防災教育、情報通信の確保、国民保護計画の策定を担当する。具体的には、避難所の運営計画、非常用物資の備蓄、緊急情報の発信、住民避難訓練の実施などを行い、地域住民への防災教育や啓発活動を通じて、災害に備えるための知識と技術を広める。また、災害発生時には迅速かつ正確な情報提供を行い、住民の安全を確保する。

組織名
福島県庁 様
URL
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/16025b/
(県ホームページ)
https://www.bousai.pref.fukushima.lg.jp/
(福島県防災ポータル)
住所
福島県福島市杉妻町2-16

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