
情報共有をデジタル化し
リアルタイムでの対応を実現
埼玉県内で地震や風水害などが発生した際、その中枢となる「危機管理防災部」。災害時には被災した市町村に加え、警察、消防、自衛隊とも連携し、的確な状況判断と迅速な対応が求められる。まさに防災の中枢となる同部署では、情報共有のDX化を推進するため「ELMO DXテーブル」と6面マルチモニターを導入した。
また、県内の地域機関には「ELMOコラボレーション」で繋がるタブレット端末を配布し、現場とのリアルタイムでの通信システムを構築。これまでホワイトボードや電話などで行っていた情報共有をデジタル化することで、災害対応の効率化・迅速化に成功した。
「緊急対策ソリューション」導入前の課題
アナログによる情報共有の不正確さ
従来はホワイトボードや紙の地図への書き込みで災害対策を行っていたため、情報共有や指示が緻密に行えていなかった。
現場との情報共有がリアルタイムにできなかった
電話やメール、FAXが連絡手段の中心で、現場とのリアルタイムでの情報共有が行えていなかった。
「緊急対策ソリューション」でこう解決!

必要な情報を大画面に集約
本部の中心に「ELMO DXテーブル」を設置し、さらに6面マルチモニターを接続することで災害時に必要な情報を1箇所に集約。さらにタッチ式で地図や写真などに必要情報を書き込めるため、情報共有を正確に行えるようになった。

現場の状況をリアルタイムで共有
災害発生時、以前は職員が現場に駆けつけ、デジカメで撮影したものを事務所まで持ち帰ってメール送信するという手間がかかっていたが、「ELMO コラボレーション」に繋がったタブレット端末を導入することで、現場からリアルタイムでの動画共有や写真送信、情報共有が行えるようになった。
「緊急対策ソリューション」選定のポイントは?
情報共有に便利な「チルト式」
「ELMO DXテーブル」は、九州での導入実績やさいたま市消防局での活用方法を見て候補となった。決め手となったのは、タッチ式で情報共有ができ、かつ情報共有に便利な「チルト式」であること。
- 画面はマルチタッチを採用。複数人で同時に操作・書き込みが可能。
- テーブル型での使用に加え、モニターを立てて垂直にもできるチルト式。
画面の角度を調整できるチルト式を採用。テーブルを囲んで協議したいときにはフラットに、多くの職員に情報を広く見せたいときには垂直に、といった使い分けが可能。
現場との情報共有が円滑に行える
閉域網(オンプレミス)での通信が可能な「ELMO コラボレーション」なら、セキュリティを確保しながら情報共有システムが構築可能。現場との双方向通信も行える。
- 画面共有や緊急の会議など、遠隔グループワークに適した設計。
- タブレット端末によって現場とのリアルタイムでの情報共有が可能に。
お客様の声
リアルタイムな情報共有に最適
「ELMO DX テーブル」と「ELMO コラボレーション」の導入は令和5年(2023年)に行われましたが、各種資機材の導入前は、災害対策本部の各班にホワイトボードがあり、そこに手書きしたり紙をマグネットで貼ったりして情報共有を行っていました。通信に関しても、オンライン会議やチャット機能は活用していましたが、電話やメールでのやり取りも多く、リアルタイムに行えていなかったのも課題に感じていました。
「ELMO コラボレーション」に関しては、現地とのリアルタイムなコミュニケーションで活躍し、被災現場の様子など、その場で画像を送ってもらえるので迅速な対応ができるようになりました。
さらに、垂直になる「チルト式」だったことで、対策本部で状況を共有する時に「ELMO DX テーブル」を傾けて全員に見せるという使い方ができます。
また、平時でも常に6面モニターに情報は映しており、対面での会議や外部とのオンライン会議などにも活用しています。タッチパネルで直感的に操作できるので、一度使えば多くの職員が操作できるようになるのもメリットだと思います。
セキュリティ上の問題で難しいところもありますが、今後は閉域網(オンプレミス)での通信とインターネット上の情報を横断できたら、さらに活用の幅が広がっていくと思います。
埼玉県 危機管理防災部 災害対策課
災害対策担当 主査
吉田 広毅 氏
初動のスピードが格段に向上
当部署では埼玉県庁の県土整備部とやり取りをすることが多いのですが、昨年の合同訓練では電子黒板で書いたデータを「ELMO コラボレーション」に繋いで「ELMO DXテーブル」に表示していました。また、実際の現場の状況を知るために、地域機関の職員が現地にタブレット端末を持っていって撮影した写真を共有するなど初動のスピードが格段に上がりました。
大規模な災害が起きた際は、当部署が災害対策本部となり、国や市町村との調整を担うのですが、その際には「ELMO DXテーブル」を中心とした指令室で業務を行います。埼玉県の「災害オペレーション支援システム」とも今後は連携をさらに強化して使っていければと考えています。
本製品は、自治体のペーパーレスやDX、現場からのリアルタイムな情報収集、業務の時間短縮に資すると期待しています。
埼玉県 危機管理防災部 災害対策課
災害対策担当 主任
小林 綾 氏
埼玉県庁様における「緊急対策ソリューション」の活用法
災害対策本部の中心に「ELMO DXテーブル」を据え、背面には6面マルチモニターを設置。災害時には「ELMO DXテーブル」を囲んで対策を講じながら必要な情報をマルチモニターに表示させ、内部に共有。


本部の各班には55インチディスプレイを配置。
本部内の情報共有もスムーズに。
災害現場や遠隔の事務所とは「ELMO コラボレーション」で繋がることができ、リアルタイムでの情報共有や対応が可能に。

関連リンク

「埼玉県庁 危機管理防災部」は、埼玉県内で起きた災害の対策や、各所との総合調整を行う部署。地震や風水害のほか、竜巻、雪害などの災害発生時には司令塔となって全体の調整を行う。また、被災者支援や帰宅困難者対策といった活動も同部署が行っている。
- 組織名
- 埼玉県庁 様
- 住所
- 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号
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